先日、友人が西原さんのファンで、「この世でいちばん大事な「カネ」の話」という本を読んだと言っていたので、どんな本かなと思って買ってみたら、かなり、強烈でした。
経済状態、家庭環境、幼い頃のお話は強烈というより壮絶といったほうがいいかもしれません。
その後も「いろんな」本のカットから、同じような家庭環境で育った戦場カメラマンの旦那様、麻雀、FXと、なんでそこにいくのん?と思ってしまうほうに進んでは、それをマンガにして笑いをとってしまうところは本当に漫画家としてプロ意識があるのでしょう?か?
でも。毎日が平凡で閉塞感があってつまらない・・・という人よりは100倍くらいの濃度の人生を生きておられる、そんな気がします。ご本人でないのでわかりませんが。
この本にはいろいろなメッセージが詰まっており、そのうちの一つは「貧困は連鎖する」です。一度落ちたらなかなか這い上がれないので、落ちないようにすること、落ちてもなんとか這い上がる努力をすることの大切さをせつせつと体験を通じて語っておられます。同じような内容は「下流社会」などでも記述が多数ありますが、実体験なだけ、重いです。
そのほか、「ダンナの稼ぎをあてにする人生はリスキー」などはまあ普通に同意。最近不況になって、セレブ妻願望の女子大生が増えているらしいですが、キケンだと思います。リスクヘッジを考えるべき。
あとは自分のやりたいことがわからない、と悩んだり、日本で自殺者が年間30000人おられることと、カンボジアでアスベストいっぱいの「スモーキーマウンテン」で夜通し働いて一日200円を稼ぐ少女の話があって、正直混乱してしまいました。
閉塞感いっぱいの人に、200円少女の話をして、自分はめぐまれている、と、考え方を変えられる人も中にはいるかもしれないけれど、多数の人はなかなか悩みは解決しないと思います。
というのは、ストレスへの対処としては、考え方を変えて解決する方法と、現実にある問題を解決する方法とがあり、主には問題自体を解決しなければ改善しないことが多いためです。
ぜいたくなことかもしれませんが、200円の環境にはもう戻れないのです。
・・・と、いろいろ考えさせられる本ではありました。
西原さんのhp。結構画風は好き。
http://ameblo.jp/saibararieko/
本人や作品の紹介としてはwikipediaのほうがまとまってます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%8E%9F%E7%90%86%E6%81%B5%E5%AD%90



